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【恋火】
 ― afterwords ―



流川の片思いを成就させるのに4年もかかりました(汗)

もはや
ライフワークと言って良いほどの長期連載でしたが、やっと終わりましたー(>_<)
初めて連載した話なので特に思い入れがあります(笑)


下記は
恋火の更新履歴です。
実は前にも書いたことがあるんですが、3話の「ポッキー」を載せた後で連載を止めようと思ってたんです(汗)
あまりにもしんどくてしんどくて……。
んで、ちょっとアンケート(2003年10月11日~12月11日実施)を取って聞いてみようと思ったんです。
それがうちのサイトにあるアンケート結果なんですが。
「もしこのアンケートで恋火の順位がワースト3に入ったら連載を止めよう」って本気で思ってました(笑)
結果は【良かった小説】で4位、【続きがあるなら読んでみたい小説】で2位だったんです。
それで「これは途中で辞めるなんて甘いこと言ってらんねーだろ!」と思い、やっぱり最後までやろうと決意しました(笑)
その節はアンケートにご協力下さった皆さん、ありがとうござました(>_<)
あの時の結果がなければ恋火は存在しませんでしたし、完結もしてないし、こんな達成感も味わえませんでした。




≪恋火の更新履歴≫

2002年 10/11 出会い
      11/04 名前
2003年 02/09 ポッキー
2004年 03/06 半々
      03/23 共通点
      04/01 生まれた日
      05/29 猫缶
      06/06 転寝
      06/19 動揺
      09/26 ソラマメ
2005年 04/01 臨時休業
      04/24 3日後
      05/27 エアメール
      07/03 煙草
      10/16 雨
       11/10 コーヒー
       11/27 雨上がり
       12/02 暖かな場所




今はもう…
開放感と達成感でいっぱいです(笑)
流花サイトさんの中にはたくさんの連載を同時にこなしていく方もいて、本当に心から凄いなぁと思ってます。
自分はこれ1本書くのでひーひーだから(汗)


この話の自分的裏テーマは
【普通の生活】でした。
何か特別な展開は無く、ただ自然に普通に生活している流川と花道にしたかったんです。
だから物語としては淡々としてて単調になってるかも。
その所為で書くのが凄くしんどかったんですけど(汗)
大きな事件が起きれば、それを書く為にページ数も増えるし、話に厚みも出来る。
それになにより、流川と花道の距離を縮める事が簡単になる。
でも思ったんですよ。
「リアルの恋愛でもそんなに事件って起こらないだろう?」って(笑)
まぁ事実は小説より奇なりって言いますんで、断言は出来ないけども。


あと流川はなぜかとても紳士になってしまって、強引さがどこかへ消えてしまったことも、書くのがしんどかった原因の一つかも。
美味しい展開があるのになんでそこで強引に迫らないんだ!と書いてる自分も思う程、この
流川は臆病でいつも不安がってました(笑)
花道が熱を出して寝込んだ時なんて、流花で言えばもう寝込みを襲うなんて当り前!なのに(笑)
ひたすら良い人で優しい人って設定にしてました。


花道は……結局最後の最後まで性格がつかめないままだった(汗)
とにかく
良い子にしよう!と思ってました。
あと流川の方からは進展が望めそうも無かったので(笑)、
花道には当社比で「意地っ張り度数」を下げて貰いました。
流川が臆病で花道が意地っ張りだと、この二人は永遠に進展しないような気がしたので(笑)
一応花道も大人だったので、それは容易だったかなぁと。


上記のようなこともあって、読む側も書く側も飽きる可能性が充分あったんです(汗)
だからとりあえずこの二人を店の外に連れ出さなきゃ駄目だ!背景を変えなきゃ駄目だ!と思って、途中からなるべく外へ連れ出す理由を作っていきました。
あと視点を変えたり、過去へ遡った話を入れたり。
出会いがあるから、更にそこから
友達へ進展させなくちゃいけないなぁと思ったりして、とにかく凄く色々考えました、話を(笑)
無い脳みそをこれでもかと削った気がする(汗)


あ、そうそう。
こだわった点がもう一つ。
この話には
絶対に流川と花道以外のSDキャラを出さないようにしようって思ってました。
理由は「ダンクキャラは存在感があり過ぎる」「流川と花道二人だけの力で思いを成就させたい」の2つ。
たとえば水戸洋平のような存在が一人いるだけで、恋火は全然違ったものになった気がします。
花道にとっても流川にとっても私にとっても、洋平が悪く言えば「逃げ場」になってしまうので。
逃げ場を塞いで、手持ちのカードがゼロの状態で話を作って行くこと。
しんどかったけど、ちゃんと形になってれば良いなと思ってます。


更にもう一つのこだわり。
それは一話完結。
どんな形にせよ毎回一話で話が大体終わるようにしてました。
でもこれもしんどかったー(汗)
一話で終わるような内容を考えなきゃいけないんで。
だからなるべ
く「日常の1コマ」を切り取って書いて行くようにしてました。
ついでにサブタイトルを毎回考えるのが本当に大変で(汗)
内容を書き終わらないとサブタイトルを付けられないとか当り前だったもんな。
中にはタイトルが先に出来て後から内容を作ることもあったけど、それは珍しい方でした(笑)
一話完結にしたかったのは
「普通の連載形式より自分が楽だから」ってのと「読む側から見ても、毎回一区切りついてる話の方が気持ちが楽だろう」と言う理由からでした。
でもそれで逆に自分の首を締めてました、思い切り(-_-;)
読む側からはどうだったのかな?と今は思います。


そういや余談になりますが、流川と花道の過去について少しだけ。
最初あらすじを考えた時点で、
流川の過去はもっと詳しく書く予定でした。
彼女との会話のやり取りも入れようと思ってたし(笑)
でもいざ書くぞ!と思った時「なんで私が流川と過去の女の会話なんて書かなきゃいけーんだよ!」と我に返り(笑)、必要無い部分を大きくカットしました。
これは流花で、流川と花道の恋物語なのに、流川の過去の恋愛話なんて誰も見たく無いし、私だって書きたく無いよ!と思ったり(笑)
結果的にこれで良かったなぁと思ってます(笑)


その代わり
花道の方は詳しく書きました。
どうして店を継いだのか、どうして一人暮らしなのか。
やっぱり書いておかなきゃいけないなぁと思って。
お茶を濁すことも出来た筈だけど、私が書かなきゃいられなかったんです(笑)
だからオリキャラがだいぶ出張ってしまいました。
オリキャラが嫌いな方もいるでしょうから、それは本当に申し訳無いなと思います。


告白の場所についてもちょっとだけ。
1年前に考えてた場所は別のところでした。
そして段々ラストに迫るにつれて本当にそこで良いのか?と思うようになり。
また最初から考え直した結果、やっぱり告白は
この二人が始まった場所でないと駄目だと気付いて、あぁなりました。
ここだけの話、
告白シーンの流川は最初ちょっと違いました(笑)強気で花道の応えを迫るような感じだった。
でもそれじゃ今までの流川が無駄になる、というか無意味になってしまうのであっさり却下。
一つのシーンでもやっぱり最後までこだわりは捨てちゃいかんと思いました(笑)


そして私事で恐縮ですが猫のことを。
連載してる時、愛猫を亡くしました。
2005年8月23日。
20年連れ添っていた彼女は
ソラマメとフタバのモデルでした。
覚悟はしてたんですが、やっぱり辛くて恋火の猫のシーンを書くのがしんどかったです。
猫の描写を書いている時思い出して泣いたりしたし。
その時本当に辛かったんですが、色んな方から励ましのメッセージを頂きました。
ここだけの話、感想でソラマメとフタバへコメントを頂けると昇天しそうな程嬉しかったです(笑)
愛しいと思っていたものを恋火の中に少しでも残せて良かったなぁと思ってます。


そうそう。
これも書いておこう。
テーマソングについて(笑)
恋火にはテーマソングがあります。
流川視点で片思いの。
【m-fl●】の『let go』です。
凄く静かな曲です。
これを聞くと恋火の流川のイメージがぐわーっと広がりました。
書くのがしんどくなるたびに聞いていたので、本当に助かった(笑)
良かったら聞いてみてください。今は着うたでも聞けるし。あ、でもフルで聞いて貰いたい(笑)
お薦めです。





さてさて。
長くなりましたが、最後に。
本当にたくさんの方から感想を頂きました。
当り前ですが4年分あります(笑)全て保存してます!
流川を励ましてくれる方(本当にたくさんあった・笑)や続きを待っていてくれる方、待ってましたと言ってくれた方。
好きと言ってくれた方や大人な二人がカッコ良いと言ってくれた方。

恋火へほんの少しでも感想を下さった全ての方一人一人へお礼が言いたいです。
その一言に本当に最後まで励まされました。
感想を頂くことが書く力になるって一番強く感じた話でした。
ちょっとでもやる気がなくなると、頂いた感想を読み返したりしたんで(笑)

感想を下さった皆さん、本当に本当にありがとうございました。
っていうより、
流川と花道を暖かく見守ってくれた方々って言った方が良いな。
4年も続いてたので多分最初に見てた方はラストを見てないと思うのですが、それでも全ての方へ感謝してます。
最初の方で続きをと言って貰えなかったら今が無いので。
もし宜しければ、どのシーンが良かったとかどの話が良かったとか、また一言寄せてやって下さい。

恋火を応援してくださった方、読んで下さった方本当にありがとうございました。
少しでも
流花萌えの足しになりますように(笑)



2005年12月2日 藤波






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